2008年2月23日土曜日

(2月23日) 今日は土曜日、サラリーマンなら休日なのだが、私は医療関係のため午後2時まで拘束されている。殆どの患者さんが私の入院を知っており、心温まる激励を頂き感激しているところです。本日は、今年に入ってからの検査の実体を回顧したいと思います。
 1月4日、年明け一番に生まれて初めての大腸カメラ検査の日、元旦から憂鬱日々を送り、その日の朝から下剤との闘い、2時間かけて2リットルを小分けして飲む、最初の一杯はそこそこの味、ところが飲み続けていると、さあ大変、全く喉を通らなくなってくる。そして、時間をおいての腹痛、やっとの思いで飲み干したものの、検査をする前に体力を使い果たしぐったりである。この間のトイレ回数7回、出るものは水だけである。 検査は、左横向きになり、肛門からカメラを挿入するのだが、私の前の女性患者さんは検査途中で痛みのためリタイヤとなり、その光景を目の当たりに見ていたため、前に行った胃カメラ検査の苦しい思いが脳裏をよぎる。しかし、検査が進むにつれ、私の場合は何の苦しみもなく、スムーズに進行されていった。そして、盲腸に到達、ここからいよいよ管を抜きながら細部にわたって検査が始まる。私は、苦しみがないため、モニターを凝視していたが、特に異常は感じられなかった。看護師さんが「いよいよ出口で終わりですよ」と声をかけてくれ、このまま何もなく終わりそうだと思った瞬間、ビッグなキノコ状の腫瘍が目に入る。先生から、「これが腫瘍です。ポリープから癌化して2~3年経っているようです。病理検査のため一部を採取します。」との話。覚悟はしていたが、やはりショックは隠せない。服を着替え、改めて先生より今後の事について説明がある。1月11日注腸検査(肛門からバリュウムを注入しX線の検査)、1月17日大腸CT検査、肺機能検査と、体力の無い高齢者ならば、手術の前に倒れてしまうのではないかと痛感する。そして、検査の結果により外科への紹介となり、1月21日外科での診察、直腸診の結果、肛門より約6センチの所に癌組織あり、数パーセントの可能性で人工肛門もあり得るとの説明を受ける。又、その間貧血の改善も試みるが、残念ながら自己血での輸血困難との判定も受ける。
 ここまでが、1月の検査報告、入院前々日の憂鬱な雪の降る楽しいはずの土曜の夕食前。

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