2008年2月27日水曜日

(2月27日)
 手術前日、今日は朝から絶食だ。直腸癌と診断されてから酒は断っているので、唯一の楽しみの食事がとれないのは本当につらい。自覚症状は腹痛はなく下血のみなので、食欲は旺盛なので余計に辛い。その代わりに脱水症状を防ぐための点滴を開始している。何処へ行くにも点滴を引っ張って歩く。すれ違う患者さんも同じように点滴を引っ張って歩いている。ようやく病人になったような気がしてきた。午前中は、看護師さんから臍の消毒と、手術後のベッドでのうがいの仕方と、麻酔が覚めだしたときの深呼吸の指導を受ける。
 午後5時、家族を交え主治医より説明を受ける。病名直腸癌、ステージⅡ進行性である。予定手術低位前方切除術+リンパ節郭清、腫瘍部を含め約15センチほど切除、リンパ節を奥まで切除する手術である。合併症として縫合(機械により肛門から挿入した機械と内部からの機械をドッキングさせ自動縫合する)不全 、出血、感染症、腸閉塞等があり、このような場合は再手術をして、人工肛門の造設もあり得るとのこと。只、確率としては5~8%とのことで、先生を信頼して手術に望むつもりである。
 午後6時、麻酔科の先生と対面。麻酔方法は全身麻酔+痛み止めのための硬膜外麻酔の併用である。話を聞いていると不安な部分も多々あり、現実をやっと直視することとなる。今晩は、下剤を飲み、眠れなければ睡眠薬をとの指示もあり、本当に不安な一夜となりそうである。それと、なにも食べていない空腹も手伝い、ペンの走りも鈍くなっている。とにかく明日だ。

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